designer's diary

シルバーアクセサリー  デザイナーズ日誌

96

とある専門学校からの依頼で少し前から学生さんの授業にアドバイザーという立ち位置で携わっている。

ブランドを立ち上げるという流れを模擬的に授業で進めていくカリキュラムで、この前は「ブランドコンセプトを考えよう」みたいな課題だった。

世間じゃコンセプトという呪縛に囚われすぎて新作が全く出てこないブランドもあれば、纏まりがなさすぎて何がしたいのか理解しがたいブランドも沢山ある。

先日行った授業でも話をしたのですが、ブランドコンセプトって世間に公表する為だけに作る訳じゃないと思うんです、「自分の志しとか目指すべき物を忘れない為のメモ書きみたいなもの」なんじゃないかなと。

自分の信念をしっかり持ち、一貫性のある思考や物作りをしていたら自然と纏まりあるカテゴリーになってくる。

書面にしたコンセプト通りに作っているつもりでも、他人から見て纏まりのない集積になっていたらコンセプトなんて添える意味ないもんね。

言葉であれこれを多く語るより、物を通して想いを伝えることこそブランド展開の本質なのかなと。

いまArkの新作でスカルリングを作ってます。

ファッションという視点で考えると流行りの要素を全く感じることのないアイテム、それどころか世間一般では敬遠されがちなアイテムです。

そんな中で自らの目指すべきもの、そしてArk silver accessoriesのブランドコンセプトの基に敢えてこのタイミングでチャレンジしたスカルリング。

はたしてブランド内で馴染んでくれるのか、違和感しか生まれないのか・・・リアルな世間の声を聞ける時がいまから凄く待ち遠しい。
We don’t stop playing because we grow old; we grow old because we stop playing.

年をとったから遊ばなくなるのではない。遊ばなくなるから年をとるのだ。

-George Bernard Shaw(バーナード・ショー)-

この歳になってくると凄く胸に響く言葉です。




遊び心を忘れていない大人の為のアクセサリー“good luck collection”
http://www.ark-silver.com/product-group/2
数あるメダイのデザインの中で最もメジャーなモチーフ「マリア」

人と被るのが嫌、個性が欲しいという方にお勧めなのはK10イエローゴールドに燻し加工を加えたこの仕様




antique maria & cross charm [K10 yellow gold antique finished]
http://www.ark-silver.com/product/336


燻しを加えて明暗をハッキリさせるとデザインの深みが高くなります。

定番と個性という相反する両面を求める方へ。
日常に追われ大切なことが見えなくなる。

自分の意思を失ってしまいどちらへ進めばよいか分らなくなる。

そんな時は希望に満ち溢れていた日を思い出し原点回帰すればよい。

原点に戻ればあなたの視野は一気に広がり、きっと正しい選択ができるだろう。



point zero ring / Ark silver accessories
http://www.ark-silver.com/product/369
不定期更新にはなるかと思いますが、アクセサリー製作に秘められた思いや自らの考えを書き留めていこうと思います。